このJavaコードのスニペットには、ItemクラスとMainクラスの2つのクラスが含まれています。ItemクラスにはnameというString型の変数とpriceというint型の変数があり、priceは100に初期化されています。
Mainクラスにはmainメソッドがあり、ここでプログラムが実行されます。mainメソッドはItemオブジェクトの配列itemsを作成し、その長さを3に設定します。その後、整数型の変数totalを0で初期化し、forループを使用して各Itemオブジェクトのpriceをtotalに加算します。
しかし、このコードにはItemオブジェクトを実際にitems配列に割り当てるコードがありません。つまり、items配列にはデフォルトでnullが設定されているため、Itemのインスタンスが存在せず、items[i].priceを参照しようとするとNullPointerExceptionが発生します。
そのため、選択肢E「実行時に例外がスローされる」という答えが正しいです。Itemオブジェクトがitems配列に割り当てられていないため、forループの実行時にnullのpriceにアクセスしようとして例外がスローされます。
コードにコメントを加えて説明すると以下のようになります:
String name; // 商品名を保存する変数
int price = 100; // 商品の価格を保存する変数、デフォルトは100
}
public class Main {
public static void main(String[] args) {
Item[] items = new Item[3]; // Itemオブジェクトの配列を長さ3で初期化するが、各要素はnullである
int total = 0; // 総価格を保存する変数、初期値は0
for (int i = 0; i < items.length; i++) { // items配列を繰り返し処理する
total += items[i].price; // items配列の各Itemの価格をtotalに加算する
// ↑ この時点でitems[i]はnullなので、NullPointerExceptionがスローされる
}
System.out.println(total); // 総価格を出力する
// ↑ 例外がスローされた場合、この行は実行されない
}
}
コメントアウトはコードに直接加えることはできませんが、上記のコメントで各行が何を意味しているかを説明しています。例外が発生するため、System.out.println(total);は実際には実行されないことに注意してください。
追記
例外を回避し、コードが正常に実行されるようにするには、Itemクラスのオブジェクトをitems配列に各要素ごとにインスタンス化して割り当てる必要があります。これは、配列を宣言した後にforループを使用して行うことができます。
以下のように修正します:
String name; // 商品名を保存する変数
int price = 100; // 商品の価格を保存する変数、デフォルトは100
}
public class Main {
public static void main(String[] args) {
Item[] items = new Item[3]; // 長さ3のItemオブジェクト配列を初期化
// 配列の各要素にItemのインスタンスを割り当てる
for (int i = 0; i < items.length; i++) {
items[i] = new Item(); // 新しいItemオブジェクトを作成して配列に割り当てる
}
int total = 0; // 総価格を保存する変数、初期値は0
for (int i = 0; i < items.length; i++) { // items配列を繰り返し処理する
total += items[i].price; // items配列の各Itemの価格をtotalに加算する
}
System.out.println(total); // 総価格を出力する
}
}
この修正により、Itemオブジェクトが配列の各要素に適切に割り当てられ、forループが各Itemオブジェクトのpriceをtotalに加算する際に例外が発生しなくなります。修正後のコードでは、totalには300が出力されるはずです(3つのItemオブジェクトそれぞれにpriceが100設定されているため)。